やっと手に入れた第3巻でようやくコンプリート出来ました。
僕はこの作品で井浦さんに出会いましたが、1992年に刊行されているので18年前の作品です。
長らく絶版状態で、文庫判が数年前に出たのは知っていたのですが、3巻のみ手元に無かったので、どうしても単行本で揃えたかったので、Amazonで見つけて購入しました。
1,2巻は、10年くらい前に、「まんだらけ」で購入した筈です。
内容は、たかもちげんの「祝福王」とはまた別の形で、宗教とは何かを問い掛けた作品。
たかもち氏とは違い、宗教についてやや否定的な形で描かれています。
この頃って「トンデモ本」が流行ったり、「大槻教授」が超能力を否定したりと、個人的には、それまでのオカルト科学(?)の化けの皮が剥がれてきた頃だったりするのですが、一方で「オウム真理教」や「幸福の科学」が台頭してきたりで、渾沌とした時代でしたね。
この作品は割と前者の立場で描かれていますが、底の浅いオカルト否定ではなく、もっと根源的に、人間とは、宗教とは、と問い掛けています。
あとがきに、呉智英氏が今作品と連合赤軍との関係についても述べていて、それを読めただけでも単行本を手に入れて良かったと、とても満足出来ました。
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