2011年1月31日月曜日

さよなら群青1〜4 さそうあきら


さそうあきらの最新刊?
最近、筆者の好きな漫画家さんの新刊が書店に置いていない事が多いので、結局Amazonで購入しました。

さそうあきらのマンガは、無垢な主人公が常識を引っかき回す、というパターンが多いように思うのですが、今回もそのパターン。

なのですが、今作ではそれほど主人公に感情移入も出来ずに、面白い伏線もあった筈なんですが、それも消化しきれずに終わってしまった感じなところが、非常に残念でした。
良い意味でも、悪い意味でも、いろんな所が整理されてきて、それが作品のパワーを削いでいる感じです。

3巻に糸井重里との対談が載っていたのですが、糸井氏の「さそう評」も僕と全く正反対で(笑)、RCサクセションの糸井氏の評価と言い、つくづく氏とは趣味が合わないのだなと、再確認しました。


ところで、さそうあきらの最高傑作は「神童」だと疑う事のない私ですが、その「神童」も連載を途中打ち切りされていたと言う、先の糸井氏との対談でさそうあきらが述べていて、とても驚いた次第です。

確かに、「神童」の最終巻は異常に早足で進んでいた事を思い出しました。

「アクション」での連載で、しかも「手塚治虫文化賞なんたら」まで取った作品なのに、商業ベースにはやはり載り難かったんだなと、さそうあきらの評価の低さに少し悲しい気持ちになりました(成海璃子ちゃんで、映画化までされたのに!)。

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