2010年12月20日月曜日

キャプテンビーフハート


特別なファンであった訳ではないけれど、ロックの歴史を紐解くと必ず彼の名前が出てきます。
2010年12月17日、多発性硬化症とそれに伴う合併症により、アメリカ合衆国カリフォルニア州にて死。69歳没。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88

2010年12月18日土曜日

あっかんべェ一休 2 坂口尚


一休さんと言えば、とんちしか思い浮かばなかった不勉強な僕に、衝撃を与えてくれた作品です。

坂口さんは、この作品を脱稿直前にお亡くなりになったはずで、確か僕もアフタヌーン誌上でその記事を見て、とても驚いた記憶があります。
Wikipediaで調べた所、1995年12月22日にお亡くなりになっているとの事なので、もう15年も経ってしまったんですね。
本当に惜しい人を無くしました。


これは、坂口さんの「石の花」。
日本では本当になじみの薄い、旧ユーゴスラビアでのパルチザンの戦いを描いています。
浦沢直樹氏強力推薦!に、ちょっと笑ってしまいましたが、浦沢さん、確かに好きそうですね、というか、本当に良い作品です。


2010年12月14日火曜日

コンスタンティノープルの陥落 塩野七生



日本人にはなじみ薄い、ピザンティン帝国(東ローマ帝国)の滅亡を書いた小説です。
塩野さんのの「ローマ人の物語」を2004年くらいから読んでいて、単行本は完結したんですが、文庫判はまだと言う事で、その合間に読んでいる次第であります。

「ローマ人の物語」や「海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年」に比べると、まさに「コンスタンティノープルの陥落」のお話な訳で、この前後の歴史を知っていないと、すんなりとお話の中に入っていけない感じがしました





と言う訳で、世界史を学生時代にあまり熱心に取り組んでいなかった私めには、面白さが伝わりずらかったです。
自分のせいです、スンマセン。

あとこの作品も、あんまり優雅なる冷酷を感じませんでした。
チェーザレなんて知らなかったです
無知ですね。


百年の祭り1-13 たかもちげん


たかもちげん(故人)の最も脂が乗りきっていた頃の作品です。
便利なamazonで、行方不明になっていた、11巻を手に入れました。

彼の最高傑作は「祝福王」だと信じて疑わない私ですが、この作品もそれより少し落ちるがとても面白い作品です。


前半から中盤にかけては、主人公、児島のダイナミックな政治手法にワクワクさせてもらいましたが、終盤の、ただ政権をとるためだけの、細かい醜悪な策謀に終始してしまったのがとても残念でした。

読者は、児島の「百年の祭り」とはなんなのかを観たかった筈ですが、物語は政権を取った事で終わってしまうと言う、不完全燃焼な終わり方になっています。

実際の政党の名前も沢山出てきますし、しかもあまり良い書き方はされていないので、なんんらかの圧力でもあったのか、ただ人気がないので連載終了なのか、そのことは作者の「あとがき」にも書かれていません。


ともあれ「代打屋トーゴー」さようなら!

2010年12月7日火曜日

僕の村の話1~7 尾瀬あきら


日本の民主主義とは何か、を激しく問うた作品。

1993年完結で、引っ越しの際に4巻を紛失していましたが、便利な(笑)amazonのおかげで、実に17年ぶりに読みました。

現在では、個人の福祉よりも、公共の福祉が優先される事に割と無頓着に支持される時代で、個人を優先するとプロ市民なんて言葉で揶揄されてしまいます。

個人を犠牲にして公共の福祉を優先する事は本当に幸福なのか。
1960年代〜80年代に起こった、原発問題、ダム問題等、ここでは空港問題ですが、農業の崩壊、家族の崩壊、現在の日本の問題はここから始まっている事を再確認しました。

2010年12月3日金曜日

ぎっくり腰

10月下旬に左足を捻挫して、今週の火曜から腰が痛い痛いと思っていて、あまりにの痛さに我慢出来ずに整体に行ったら(しかも名古屋)、ぎっくり腰と診断されてしまいました。

一度横になるとなかなか起き上がれないし、靴下やパンツを履くのも一苦労で、明日の朝もう一度整体に行く予定。
コルセットも買おう。

10月くらいから久しぶりに(3年ぶりくらい?)走れるようになって、捻挫もなんのそので速攻に参加していたんだけれど、もう駄目です・・・。

超人ロック ニルヴァーナ4 聖悠紀


「ニルヴァーナ」完結。
気付いただけでも、テオドラキス博士、精霊フラン、千の目のポロ、ド・ラージュ、トレス女帝、カル・ダーム3世(4世?)、ライガー教授、エレーヌ、ヤマキ長官、バレンシュタイン長官、ナガト、カトー中佐(!)が出てきた物語で、オールドファンには(オールドファンしかいないか)たまらない展開だったのかも。

途中から、エログロキューブを作っていたやつらは完全に脇役で、虐待を受けていたシルフの兄の話はどっかに行ってしまい、風呂敷を畳みきったとは言えない展開でしたが、過去のキャラクター達が、幻覚やVRキューブの中とは言えお話に出てきた所は、流石に連載が長いだけある(笑)、物語に深みが出て良かったです。

まぁ、カムジンの計画(ニルバーナ)はロックによって阻止されるんですが、その最大の理由が、ミラとの愛、と言うのが最高に納得いかなかったんですが、ニケや時間庫、ジオイド弾も出てきたし、良しとするか!

でも後半の絵の乱れと、ミラの話は何とかしてください、聖さん!

2010年12月2日木曜日

リアル10 井上雄彦


一条ゆかりさんも大好きな、「スラムダンク」でおなじみの、井上雄彦さんのバスケットマンガ。
バスケットボールのプレイシーンについては、一言二言、言いたくなる事はありますが、作者のバスケットボールに対する思いがヒシヒシと伝わってくる、熱いマンガです。

連載が中断している「バカボンド」は読んではいますが、単行本を購入するほど好きではないので、やはり僕は、この作者のバスケットボールに対する思いが好きなんだろうと思います。

特に今回印象に残ったシーンは、
かつてはバスケットボールの選手で、とても嫌なやつだった高橋くんは、事故で障害も持ってしまっています。
いつ終わるともしれないリハビリをし続ける中、たまたまリハビリ施設で車いすバスケの練習を観てしまった。
ボールが高橋くんの所にこぼれて行き、高橋くんはボールを拾い、選手にボールをチェストパスで返すシーン。

選手「バスケやってただろう、君?」
高橋くん「え?」
選手「ボールの扱いが違うものな」

この何気ないやり取りを観ているだけで、もう涙が溢れてしまって(笑)、書いている今も涙が止まりませんです(笑)。
事故にあった後は、常に後ろ向きに生きていた高橋くんですが、この1シーンだけで、今後は前向きに生きていく事が出来そうな予感がする、素晴らしいシーン。

物語上は、今後もいろいろありそうですが、bjリーグを目指している野宮くんも、骨肉腫の再発を恐れている清春君も、それぞれ一歩前に踏み出すことができました。

後はどうまとめるか、井上雄彦さんに期待しましょう!